
食道・胃・十二指腸
食道・胃・十二指腸
胸焼けとは、胸の内側から熱く焼かれるような、ジリジリ・ヒリヒリとした不快感や痛みの症状を指します。 「胃のあたりが焼けるように熱い」「食後に酸っぱいものがこみ上げてくる」・・
この症状は主に、胃酸や胃内容物が食道に逆流することによって引き起こされ、特に食後や横になったときに症状が現れやすくなります。ときには呑酸症状(酸っぱいものが込み上げてくる症状)や、のどの違和感などを伴う場合もあります。
胸焼けを引き起こす原因には、生活習慣が関係しています。
胸焼けの対処法はその原因により異なりますが、一般的には生活習慣の改善が有効です。
辛い食べ物、脂っこい食べ物、甘いもの、酸味のある食べ物、カフェインの過剰摂取を控えます。
過食を避け、少量の食事を小分けにしてとるようにします。
適正な体重を維持することは胸焼けの改善に最も有効です。特にBMI25以上の方は肥満ですので、減量に努めましょう。
正しい姿勢を保つことで、胃酸の逆流を防ぎます。
寝る前3時間は食事を避け、胃に内容物が少ない状態で就寝します。
アルコールとタバコは胸焼けを引き起こす原因となり得るため、避けることが推奨されます。
ストレスを解消する方法を見つける(リラックスできる趣味を持つ、十分な睡眠をとるなど)
制酸薬が第一選択薬となります。これに加えて、消化管運動機能改善薬や漢方薬などを組み合わせて治療します。生活習慣の改善だけでは症状が消退しない場合は、専門医に相談することが重要です。症状の原因を正確に診断した上で、適切な治療を受けましょう。
食生活や生活習慣の改善について、具体的なアドバイスを行います。
重度の逆流性食道炎や食道裂孔ヘルニアなど、薬物療法で効果が得られない場合に検討。
吐き気とは、みぞおちから胸の辺りがむかむかする、もやもやする、何かが上がってきそうな感じがする、吐きそうで気持ち悪いといった状態を指し、悪心(おしん)ともいいます。
そして、色々な病態が考えられますが、消化管を含めた内臓疾患でみられる症状が多く、胃腸炎から、がんの初期症状まで色々な疾患が考えられます。何か原因があるはずですが、一時的におこり改善しまった場合にはほとんど問題ないと考えます。続く場合、繰り返す場合は精査が必要です。
実際に食べた物や胃液などを戻してしまうのが嘔吐です。嘔吐したものが褐色だったりコーヒーかすの様なものが混じったりする場合には、胃や食道から出血している可能性があり、より深刻な病態が考えられます。
一番の改善法は原因を突き止めて治療を行うことです。食事や水分を摂りやすくなるように、制吐剤を用いることも必要な治療です。吐き気や嘔吐による経口摂取が難しい場合には、脱水の改善のために点滴で補うこともあります。水分の摂取や、消化の良い物から少しずつ食べるよう心掛けていただくことも大切です。
心の病気や全身の病気が隠れているかもしれません。
胃痛は医学的には心窩部痛といったり上腹部痛といわれたりします。みぞおち付近の痛みです。その名の通り胃に何か問題があるために痛みが生じることが多いですが、必ずしも胃が症状の原因とは限りません。
胃痛の原因はさまざまありますが、中でも「胃酸の過剰分泌」や「感染」、「胃の機能低下」、「ストレス」、「暴飲暴食や睡眠不足など生活習慣の乱れ」が多い傾向にあります。しかし、中にはがんにともなう胃痛、寄生虫に伴う胃痛、胆石に伴う胃痛もあり、これらの胃痛は内視鏡による処置が必要になってきます。
胃が重い、胃が張って苦しいなど、消化が進まず胃にたまった食べ物が不快感を起こしている状態を胃もたれと言います。吐き気なども胃もたれと感じるケースがあり、胃もたれを医師に伝える際には別の表現でも説明すると伝わりやすくなります。脂肪やたんぱく質の多いものを食べ過ぎて起こることも多く、日常的に起こりやすい症状ですが、疾患の症状として起こっていることもあります。
食欲不振とは、「食事を摂る気が起きない」「空腹を感じない」「食べ物が偏る」など、食欲が沸かない・失った状態のことをいいます。 必要な栄養分が摂取できず不足している状態は、心にも体にもよくありません。
主な原因として、消化器の疾患、疲労、お薬の副作用、ストレス(肥満への恐怖心)などが挙げられます。
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