病気の原因となるもの(アレルゲンと言います)を少ない量からゆっくり増やして体内にいれて治そうとする方法です。スギ花粉症の場合には、体に安全な低量の医療用のスギ花粉抽出物を体内に入れ、安全性と反応を見ながらゆっくりと量を増やして、体質を徐々に変えていく治療です。

特殊外来
特殊外来
成人の場合、いびきをかく人で、1時間に5回以上睡眠時無呼吸があり、日中に強い眠気や集中力低下などがあると睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
診断には睡眠検査を行いますが、多く見られるのは、のどが塞がって起こる閉塞型睡眠時無呼吸です。顎が小さいことや肥満が原因となります。主な治療には、CPAP(シーパップ)という治療器械をもちいる方法、マウスピースを夜間装着する方法と、のどを広げる手術があります。この病気は、日中の眠気、熟睡感のなさなどの他、高血圧症や心臓病や脳血管疾患を悪化させるのでできるだけ早く診断し、治療を始める必要があります。
原因には鼻から喉頭(のどぼとけ)にかけての狭窄があります。狭くなった気道のすき間を空気が通ることで“いびき”が生じます。いびきの要因は、肥満による首や喉(のど)まわりの脂肪沈着、あごが十分発育していない小顎症(しょうがくしょう)、扁桃肥大、舌根(ぜっこん)・口蓋垂(こうがいすい)・軟口蓋(なんこうがい)による狭窄など、解剖学的なものがあります。また、加齢や睡眠時における呼吸の調節能力の低下など、機能的な要因も関連します。
睡眠時無呼吸症候群は、男性は30~60代によくみられ、女性は更年期以降に多く、閉経によるホルモンバランスの変化も一因とされています。
いびきをかく、呼吸が止まる・むせる、息苦しさを感じる、息苦しくて目が覚める(トイレに起きる)、寝相が悪い、寝汗をよくかく
頭が痛い、口が乾いている、いくら寝ても疲れが取れない、熟睡感がない、体が重く感じる、起床時にスッキリしない
日中の強い眠気、だるさや倦怠感、集中力の低下、記憶力が低下してきた、いつも疲れている、居眠りで交通事故を起こしかけたことがある
実際の睡眠状態を把握するためにご自宅で行う睡眠検査「簡易検査」を行います。睡眠時無呼吸症候群の診断、および症状の程度を測定するための専用機器を使って、ご自宅で検査を行っていただき、当院でデータを解析いたします。口と鼻に呼吸センサーを、指に酸素濃度を調べるセンサーを取り付けて一晩ご就寝いただき、呼吸やいびきの状態を調べます。
治療には対症療法と根治療法があり、症状の程度や原因に応じて選択します。代表的な対症療法には、CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)とマウスピース療法があります。
CPAP療法(シーパップ)
寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させて治療する方法です。
CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。CPAP療法を適切に行うことで、睡眠中の無呼吸やいびきが減少し、眠気の改善や、血圧を下げる効果が期待されます。
マウスピース療法
軽度な症状に適した治療方法です。睡眠時に、マウスピース(スリープスプリント)を装着し、下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぎます。
当院は原則保険診療にて治療を進めていく保険医療機関です。
ファイザー製のチャンピックスが製剤中止のため、現在禁煙外来は中止しております。
生活習慣病や肺がんといった重篤な病気との因果関係が指摘されている中、禁煙に挑戦し失敗された方も多いと思います。
タバコをやめたい、でもやめられないとお悩みではありませんか?
健康保険で行う禁煙治療は、お一人の努力だけではなく、禁煙補助剤の使用や医師、看護師の指導、アドバイスを受けて治療が進められますので、ご検討中の方はお問い合わせください。※禁煙治療は3ケ月で5回の通院プログラムとなり、禁煙成功率は約70~80%です。
35歳以上の方は、下記の1~4の条件を満たしていれば健康保険で禁煙治療を受けられます。
35歳未満の方は、下記の1、3、4の条件を満たしていれば健康保険で禁煙治療を受けられます。
※条件を満たしていない項目があった場合、健康保険で治療を受けることはできません。
※禁煙治療は12週間で5回通院のプログラムとなっています。スケジュールどおりに来院できない場合、保険診療での治療は中断となり、以降の治療は自費診療とさせていただきます。(再度保険適用になるには治療初回日から1年以上経過する必要があります)。
喫煙状況やニコチン依存度、禁煙の関心度などをチェックし、呼気中一酸化炭素濃度などを検査いたします。その後、病状に合わせて治療方法をご説明いたします。
詳細に診断を行った上で禁煙開始日などを決定し、禁煙補助薬を処方いたします。
定期的(およそ2週間~4週間おき)にご来院いただき、禁断症状の確認や対処法などをカウンセリングしながら、治療を進めていきます。
くしゃみや鼻水が止まらない、鼻が詰まるといった症状が特徴的です。また、目がかゆい、充血する、涙が止まらないといった目の症状も多くみられます。くしゃみは異物を外に出そうとする働きで、花粉症によるくしゃみは何回も立て続けに起こりやすいです。鼻水は異物を洗い流そうとする働きで、風邪などの際の鼻水と違い、透明でさらさらしているのも特徴です。鼻詰まりは鼻の粘膜が腫れ、鼻の通り道が狭くなった状態で、ほかの症状よりも後から起こりやすいです。鼻詰まりは自覚症状として認識されにくいですが、鼻が詰まることにより口呼吸となり、口やのどが渇いて咳が出たり、においや味がわかりにくくなったりすることもあります。さらに、息苦しくなるため、眠りが浅くなるなどの影響もあり、まれに全身の倦怠感や熱っぽさを感じたり、皮膚にかゆみが出たりすることもあります。
症状の傾向によって使う治療薬が異なります。
症状を抑える強さと、主に眠気の副作用のバランスを考えて薬の種類を選択します。抗ヒスタミン薬を中心として、抗アレルギー薬やステロイド薬などがあります。くしゃみと鼻水がひどい症状の場合には抗ヒスタミン薬、鼻詰まりがひどい症状の場合にはロイコトリエン拮抗薬など症状の強さによって変えます。
鼻の症状の強さにより内服薬と併用します。即効性はありませんが、毎日きちんと使用することで、数日でかなり症状が楽になるほか、目のかゆみにも効果があります。
目のかゆみの症状がある場合、内服薬との併用を考えます。1日の使用回数、コンタクトレンズの使用の有無なども考慮の上、選択します。1種類の内服で治療を行うのか、複数の薬を併用するのかは症状の強さによって変えます。
ただし、すべて対症療法なので、根本的な治療としては、抗原から抽出したエキスを体内に取り入れて、体を徐々に抗原に慣れさせていく舌下免疫療法もあります。
病気の原因となるもの(アレルゲンと言います)を少ない量からゆっくり増やして体内にいれて治そうとする方法です。スギ花粉症の場合には、体に安全な低量の医療用のスギ花粉抽出物を体内に入れ、安全性と反応を見ながらゆっくりと量を増やして、体質を徐々に変えていく治療です。
はじめに、スギ花粉症であるか正しく判断する必要がありますので、採血などの検査を行います。
その上で治療を希望される方へ、治療内容のご説明を行いご納得いただいてから実際の治療を開始します。
実際の治療は、スギ花粉エキスを含んだ錠剤を舌の下に置いて1分間そのままの状態を維持した後に飲み込みます。
最初の2週間は「増量期」として少量から初めて少しずつ増やし、「維持期」となる3週目からは同じ量を維持します。
これを3年~5年の間、1日1回滴下します。
従来の注射による皮下接種法と比較して副作用もほとんどなく、ご自宅などで好きな時に治療を行うことができます。
初めてこの治療を行う方の受付は、学会の指導により花粉症のシーズンからは開始できません。今シーズンの治療をのがしてしまった方は、花粉飛散時期には開始はできないため、スギの花粉シーズンが終わってからの治療開始となります。
高齢者の方は適応外ではありませんが、効果のある方の割合がやや少なくなると予想されます。
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