大腸内視鏡検査(大腸カメラ)とは
先端に高性能カメラを装着したスコープを肛門から挿入して、大腸の内側を観察する検査です。肛門から大腸の始まりである盲腸まで挿入し、盲腸から肛門に向かって抜きながら観察していきます。大腸の内側を見るため、便が残っていると観察できません。このため、腸管洗浄剤や下剤を使用して便をすべて洗い流してから検査します。
大腸がんや大腸ポリープは、定期的な内視鏡検査を行っていれば、早期に発見でき、内視鏡での治療が可能な病気です。大腸がんの90%はポリープが大きくなってがんになっていくものです。ポリープからがんになるのには何年もかかります。がんになる前に大腸内視鏡検査を行うことで、ポリープのうちに切除することができます。つまり、大腸がんは予防できる「がん」のひとつであると言えます。生活環境の変化などにより、日本では増加していますので、一度は受けておきたい検査のひとつです。
大腸がんのリスクは ①年齢(50歳以上) ②大腸がんの家族歴 ③高カロリー摂取および肥満 ④過度のアルコール摂取 ⑤喫煙です。
年齢とともに大腸がんのリスクは上がっていき、60代がピークになります。このため40歳を超えた方は、症状がなくても一度は大腸内視鏡検査を受けましょう。また、大腸がん検診で便潜血検査がありますが、この検査はやや進んだ病変を拾い上げる傾向にあり、ポリープや早期がんの時期の病変を見つけるには、内視鏡検査がより有用です。より早期な時期でがんを見つけられれば、開腹手術は必要なく、内視鏡で治療することが可能となります。このため症状がない時期に、大腸内視鏡検査をお受けになることをお勧めします。
「大腸内視鏡は痛い、苦しい、辛い、怖い」と思っている方に、ぜひ一度当院の内視鏡を受けていただき、ここで検査をしてよかったと、安心して帰っていただきたいと思っております。
検査が必要な方
- 血便・紙に血が付く
- 便が細い・便が出きらない
- 下痢と便秘を繰り返す
- 腹痛が続く・腹部膨満感がある
- 体重減少
- 肉食中心の食生活
- 喫煙者の方
- 血縁関係者で大腸がんの方がいた
- 過去にポリープを切除した
気になることがあれば、せひ一度受診してください。